絶叫&すかし実況


絶叫&すかし実況

(このコラムを書くにあたって、私の記憶力はたいして良くないため

実況・解説の会話が一部異なっている可能性がありますが、

イメージさえだいたいつかめてもらえれば幸いです。)



2006年3月21日 Jリーグ第4節 川崎vsF東京

BSi 解説:小倉隆史  実況:武方直己  リポーター:谷口愛



一つ前のコラムでも書いたがこの試合は非常に面白い試合となった。



私もこの試合をBSi様のおかげで観させていただいていたのだが、

なかなか試合を集中してみる事が出来なかった。



その原因の全てがこの日実況を担当していた武方さん。

PAエリア付近までボールが運ばれると

チャンスとばかりに大声で実況を始める。



こんなに実況ってうるさいものだったかなと思い、

この時浦和vsセレッソをNHK衛星でやっていたので観てみる事に。















すると、これがまた雲泥の差















NHK衛星の実況はなんとも落ち着いていてポイントだけを的確に話し、

自然と耳に入ってくる邪魔にならない実況である。



それに比べ武方さんの実況は








とにかく大声で話す




選手の動き全てを実況するので息も付けない




興奮した時の話し方がおかしい








これらをまとめるとうざいという事になる。




例えば川崎ゴール前でのシーン










実況「FC東京攻撃のチャンス、ボールはルーカス。


キープするっキープするっまだキープする。


そしてルゥーカス、ルゥーカス、














ルゥーカッスゥー














こぼれてボールは宮沢、クロスをあげる


ルゥーカスのヘディングーーでっすっがっ


これは残念ながらゴールなりません。











特にむかついたのが「でっすっがっ」のところ

ですがぐらいすっと言えという感じで本当にいらいらした。



またこの人のすごいところはこれだけではない。

この絶叫の応用技としてすかし実況も得意としている。



パターンとしては、まず自分から小倉さんに話題を振る。

そして小倉さんの解説の終わり切れていないところで

絶叫を使い解説の邪魔をする。



しかしこれは実況する側の人間にとってはしようのないことである。

試合でチャンスとなればそちらを優先するのはごく当たり前のこと。



ただ武方さんは普通の実況の人とここからが違う。

試合でのチャンスが終わったら話を戻すのが普通である。

しかし武方さんは絶対にそんなことはしない。



小倉さんの話が中途半端に終わろうがどうしようが、

自分は次の話へさくさくとすすめていく。




一番ひどかったのがリポーターとの中継の事








リポーター「リチェーリ選手の怪我なんですが、やはり・・・」





実況「おっと、ジュニーニョがキープ


ジュニーニョォ、どうするどうする、


ここはFC東京の厚い壁


いやー、小倉さん危なかったですね。」





解説「そうですね。東京も良く守ってますよ。・・・」









おい、リチェーリの怪我はいったいどうした。

こっちはなんだったのか結局分からずじまいじゃねーか。





普通だったら







実況「・・・東京守り抜きました。 谷口さん、どうぞ」






とか言うだろうが。



漫才やってるんじゃねーんだからそんなすかしいらねーんだよ。

お前のせいで実況にばかり神経そそがされて

試合観戦がおろそかになったじゃねーか。



せっかくいい試合だったのに

途中本気で違う試合を観ようかと思ってしまった。



お願いだから大分戦の実況はあなた以外の人がしてください。

人の週に1度の楽しみをお前につぶされてたまるか。

実況&解説って大事だよ本当に。




2006/3/22   14作目